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イギリス地名の由来まとめ

7 min

イギリスの街や村に訪れた時に、

  • ここの地名の由来ってなんなんだろう?
  • イギリスは、街や城に囲まれている都市が多いのはなんで?

といった疑問を抱く方がいらっしゃると思います。

この記事では、イギリスの町や村の地名について説明します。

ぽん太

ぽん太

地図も載せてあるから、位置もわかるよ!

〜バラ、〜ベリー(-bury、borough、 -burgh) : 囲まれた土地 

エディンバラ(Edinburgh)の町並み
エディンバラ (Edinburgh)

◽︎ 囲まれた土地を意味するイギリスの地名

  • ウェリングバラ(Wellingborough)
  • エディンバラ(Edinburgh)
  • カンタベリー(Canterbury)
  • ソールズベリー(Salisbury)
  • シュルーズベリー(Shrewsbury)
  • ピーターバラ(Peterborough)

-bury(ベリー)、borough(バラ)、 -burgh(バラ)は、イギリスの町中でよく見かける地名です。

これらの街は、防衛の囲い(堀や土塁や塀)でできていることから名付けられました。

従って、近世以前の城壁そのものや城壁(市外壁)を意味します。

ただし、この単語が付いていても城下町や城壁都市ばかりではなく、壁を持たない街や村もあります。

maru

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ちなみに、先史時代の要塞遺跡には、「〇〇buryリング」や「〇〇buryキャンプ」と名が付くところが多いようです。

〜ボーン(-borne): 小川より大きい川

イーストボーン (Eastbourne)の街並み
イーストボーン (Eastbourne)

◽︎ 小川より大きい川を意味するイギリスの地名

  • イーストボーン (Eastbourne)
  • ウェストボーン(Westborne)

borne(ボーン)は、「river=川」よりは小さく、「stream,brook=小川」よりは大きい川を意味します。

この名前の付く町には、川が流れているという訳です。

イーストボーン(Eastbourne)の近くには、イギリス海峡が流れています。

maru

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Winterbourneと言う地名もありますが、雪解け水や冬の長雨で冬期のみ現れる川のことのようです。

 ~チェスター、~スター、~カスター(-chester, -caster, -cester): 城塞

マンチェスター(Manchester)の町並み
マンチェスター(Manchester)

◽︎ 城塞を意味するイギリスの地名の由来

  • チェスター(Chester)
  • マンチェスター(Manchester)
  • レスター(Leicester)
  • コルチェスター(Colchester)
  • チチェスター(Chichester)
  • グロスター(Gloucester)

イギリスらしい地名の由来です。

-chesterチェスター)、-cester(スター)は、古代ローマ帝国で使われていたラテン語の「castra」を元に英語化した言葉です。

城や城塞、墓地を意味している言葉でこの地名の付く町には、ローマ軍の駐屯地や軍の宿があった場所です。

maru

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古代ローマ帝国が終焉した後には、大聖堂が各地に築かれることになったので大きな都市に成長してる街が多いです。

チッピング〜(Chipping) : 市場

◽︎ 市場を意味するイギリスの地名

  • チッピング・カムデン(Chipping Camden)
  • チッピング・ノートン(Chipping Norton)

Chipping(チッピング)は、ラテン語で古いマーケット・タウンであることを示しています。

maru

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ただしウィルトシャーの「Chippenham」は、人名から付けられたもので、この語源には当てはまらないです。

〜コット(cot): 小さな家、田舎家の略

◽︎ 小さな家を意味するイギリスの地名

  • アスコット(Ascot)
  • ジドコット(Didcot)

-cot(コット)はラテン語で「cottage コテージ=小さな家、田舎家」の略称で使われます。

ただし、ケルト系の言葉で森を意味する「Coed」、 または「Coet」を由来とする場合もあります。

 〜ドン(-don) : 丘

ロンドン(London)の町並み
ロンドン(London)

◽︎ 丘を意味するイギリスの地名

  • ロンドン(London)
  • スウィンドン(Swindon)
  • クロイドン(Croydon)
  • バジルドン(Basildon)

-donは、丘を意味します。

ただし、「谷」を指すこともあります。

Croydon の由来は「crocus valley クロッカスの谷」 と言われているよね!

ぽん太

ぽん太

maru

maru

また、Swindonは、「豚の丘」が由来であり、富の象徴として名付けられたそうです。

ジー、ニー (-ey) : 島

◽︎ 島を意味するイギリスの地名

  • ロムジー(Romsey)
  • ロムニー(Romney)

-ey(ジー、ニー)は、「鳥」を意味します。

現在は内陸の土地であっても、低地や干潟で、洪水時には島状態になることも多かったようです。

フォード(-ford) : 浅瀬

オクスフォード(Oxford)の町並み
オクスフォード(Oxford)

◽︎ 浅瀬を意味するイギリスの地名

  • スタンフォード(Stafford)
  • オクスフォード(Oxford)
  • ストラトフォード(Stratford)
  • ギルフォード(Guildford)
  • テルフォー (Telford)
  • セットフォード(Thetford)

現代英語でも-ford(フォード)は、川や湖沼などの橋がなくても渡ることができる「浅瀬」を意味します。

ドイツ語だと「-furt」に相当します。

この名前のつく町の近くには、浅めの水辺があることが特徴です。

オクスフォード(Oxford)の近くには、テムズ川が流れています。

maru

maru

シェイクスピアの出身地で有名なStratford (upon Avon)は、ラテン語の「strat=道」と「ford」が合体した名前です。

〜ム(-ham: 農場、定住地、屋敷

バーミンガム(Birmingham)の町並み
バーミンガム(Birmingham)

◽︎ 農場を意味するイギリスの地名

  • バーミンガム (Birmingham)
  • ノッティンガム(Nottingham)
  • バッキンガム(Buckingham)
  • ダラム(Durham)
  • フェイバーシャム(Faversham)
  • ルイシャム(Lewisham)

-ham(アム)は、「農場」や「屋敷」、「定住地」を意味します。

hamlet(vilageより小さな集落)と同じ語源です。

ぽん太

ぽん太

語源では、小さい集落という意味ですが大都市に成長している町も多く見かけるよね!

 〜ハンプトン(-hampton): 川のカーブにある町

サウサンプトン(Southampton)の町並み
サウサンプトン(Southampton)

◽︎ 川のカーブにある町を意味するイギリスの地名

  • サウサンプトン(Southampton)
  • ウォルバーハンプトン(Wloverhampton)
  • ノーサンプトン(Northampton)

hampton(ハンプトン)は、「川のカーブにある町」という意味です。

特に川がカーブしている地点に作られた町のことを「hampton」と昔は呼んでいたといわれています。

この名前のつく町の近くには、浅めの水辺があることも特徴です。

サウサンプトン(Southamptonには、リバー・イッチェンとなのつく川が入り組んでいます。

maru

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サウサンプトン(Southampton)の地図をみると曲がりくねる川が街の隣にあることがわかります。

ハイス、〜ハイズ(hithe、hythe

◽︎ 船着場を意味するイギリスの地名

  • ハイス(Hythe)
  • スモール・ハイス(Smallhythe)
  •  ロザーハイズ(Rotherhithe)

hithe(ハイス)やhythe(ハイズ)は、船着場の意味として使われます。

看板にはハイスの紋章が記されています。

 〜ング(-ing): 人が集まる場所

◽︎ 人が集まる場所を意味するイギリスの地名

  • ドーキング(Dorking)
  • ワージング(Worthing)
  • ウォキング(Working)

イギリスの地名には、動詞の現在進行形の町名も多く見かけます。

ing(イング)は、ラテン語の「ingas」が語源で「people of〜(〜の人々)」を意味します。

ぽん太

ぽん太

つまり人が集まる町ということを表しているよ!

カーク〜(-kirk,Kirk- : 教会

◽︎ 教会を意味するイギリスの地名

  • カーク・イェットホルム(Kirk Yetholm)

Kirk(カーク)は、1000年前に西ヨーロッパ沿海部を侵略したヴァインキングの言葉で「教会」という意味です。

maru

maru

イギリス南部では、ヴァイキングが関係している地名は見かけません。

ーリ(-ley : 森の中の開拓地

ブロムリー(Bromley)の町並み
ブロムリー(Bromley)

◽︎ 森の中の開拓地を意味するイギリスの地名

  • ブロムリー(Bromley)

元は「leah」と言うラテン語で、「森の中の開拓地」を表します。

ーリ(-ley)が付く地名は、盆地のような地形の場所が多いです。

ミンスター(-minster : 大聖堂に近い大きな教会や修道院

◽︎ 大きな教会や修道院を意味するイギリスの地名

  • キダーミンスター(Kidderminster)

minster(ミンスター)は、大聖堂に近い教会や修道院のことを意味します。

〜マス(-mouth): 河口(の町)

ポーツマス(Portsmouth)の町並み
ポーツマス(Portsmouth)

◽︎ 河口を意味するイギリスの地名

  • ポーツマス(Portsmouth)
  • ボーンマス(Bournemouth)
  • ウェイマス(Weymouth)
  • プリマス(Plymouth)

-mouth(マウス)は、河口(の町)を意味します。

そのため、河川が海や湖などの近くに町が存在します。

ポーツマス(Portsmouth)は、ブリッジ湖とポーツマス港、イギリス海峡に面しています。

〜プール(-pool): 港

リヴァプール(Liverpool)の町並み
リヴァプール(Liverpool)

◽︎ 港を意味するイギリスの地名

  • リヴァプール(Liverpool)
  • ブラックプール(Blackpool)
  • ハートルプール(Hartlepool)
  • プール(Poole)

pool(プール)は、水がたまるところという意味です。

ぽん太

ぽん太

そのため、poolと名の付く町には港が多いよ!

シャー、シアー(-shire): 州

ハンプシャー(Hampshire)

◽︎ 州を意味するイギリスの地名

  • チェシャー(Cheshire)
  • ハンプシャー(Hampshire)
  • ランカシャー(Lancashire)
  • ヨークシャー(Yorkshire)

-shire(シャー)は、州を意味する接尾辞です。

ハンプシャー(Hampshire)は、イングランド南岸にある行政区域です。

サウサンプトンSouthampton)やロムジー(Romsey)、ポーツマス(Portmouth)を含んでいます。

〜トン(-ton): 囲い地、屋敷

ブライトン(Brighton)

◽︎ 囲い地を意味するイギリスの地名

  • ケンジントン(Kensington)
  • メイドストン(Maidstone)
  • ブライトン(Brighton)

ton(トン)は、「囲まれた土地」「農場」という意味を表します。

maru

maru

「荘園」「居住区」という意味もあり「town=町」の語源となったようです。

ワース(-worth): 広大な領地

ペットワース(Petworth)

◽︎ 広大な領地を意味するイギリスの地名

  • ペットワース(Petworth)

worth(ワース)は、貴族階級の「広大な領地」を指すことが多いです。

現代のworthは、「価値」という意味で使われますが、語源は広大な領地を持っていることが価値のあることだと言われています。

そのため、「価値がある」と使われるようになったそうです。

〜ウィック(~wick,-wich): 農場、場所 

ウーリッジ(Woolwich)

◽︎ 農場を意味するイギリスの地名

  • ウーリッジ(Woolwich)
  • イプスウィッチ(Ipswich)
  • ノリッジ(Norwich)

~wick、-wichはラテン語で「農場」「場所」「村」を表します。

ウーリッジ(Woolwich)は、テムズ川の近くにあります。

まとめ|イギリスの地名には様々な意味がある

今回の記事では、イギリスの地名について詳しく紹介しました。

イギリスの地名には、ヴァイキングやゲルマン人に襲われないため城塞や城を築いた都市やラテン語が由来の町名が多かったです。

町の由来ってこんなにあるんだね!

ぽん太

ぽん太

maru

maru

この記事に含まれない地名も数多くあります。最後まで読んでいただきありがとうございます。

maru

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メディアの編集者&ライター。
「雑学を知ることで世界の視点が広がる」をテーマに、クセになる世界雑学を発信しています。

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