フランスパンってどのくらいの種類があるんだろう?

ぽん太

maru
これから、フランスパンの種類について紹介しますね!
フランスパンの種類
フランスパンは、
フランスパンの名称 ( 呼び方)
- エピ(épi 穂)
- クープ(coupe 切り取られた)
- クロワッサン (croissant 三日月)
- シャンピニョン(champignon マッシュルーム)
- タバチュール (tabatiere タバコ入れ )
- バゲット (baguette 杖、棒)
- バタール (bâtard 折衷の)
- パリジャン (Parisien パリっ子)
- パン・オ・ショコラ (pain au chocolat チョコレート入りパン)
- パン・オ・ルヴァン (pain au Levain)
- パン・オ・レ (pain au lait ミルクパン)
- パン・オ・ロデヴ (pain de lodeve 小さな町)
- パン・コンプレ (pain conplet 完全な)
- パン・ド・カンパーニュ (pain de campagne 田舎パン)
- パン・ド・ミ (pain de mie クラム)
- ファンデュ (fendu 割れ目の入った)
- フィセル (ficelle 紐)
- フーガス (fougasse)
- プティ・パン (petits pains 小さいパン)
- フルート (flute 楽器のフルート)
- プール (boule 玉、ポール)
- ブリオッシュアテット (brioche a tete)
22種の種類に分けることができます。
フランスパンってこんなに種類があったんだ!

ぽん太

maru
これから、フランスパンの種類について紹介していきますね。
エピ(epi 穂)

エピはフランス語で「麦の穂」という意味。
作り方は、バゲット、フルートなどで深いクープ(切れ目)を入れ、左右交互に倒しながら作っていきます。
焼き上がりに、麦の穂のような形になるので、このような名前を付けられたと言われています。
クープ(切れ目)が入れられることにより、火が通りやすくなります。
大きさの定義はされてなく、長いサイズのものから短いサイズのものまであります。
ベーコンを包んで、ベーコンエピとして食べることもおすすめです。

ぽん太
エピは、千切ってみんなで分けて食べることができるのもいいところだよね!
クープ (coupe 切り取られた)

出典: マチエール
「クープ(coupe)」とは、フランス語で「切り取られた」という意味。
パンを焼く直前に、記事の表面にいれる切り込みのことを指します。
クープは、パンや生地を膨らませることや日の通りを良くすること、見た目を良くすることが理由で切り込まれると言われています。
しかし、本国フランスでは、クープと呼ばれるパンは知られていません。
そのため、クープは日本独自で付けられた名前だと言われます。
クロワッサン(croissant 三日月)

クロワッサンは、フランス語で三日月という意味。
クロワッサンが作られるようになった起源は、「オーストリアがオスマン帝国(トルコ軍)を倒した時の記念」という話がよく知られています。
1683年に行われたオスマン帝国による最後の大規模なヨーロッパ進撃作戦である。
1683年、オスマン帝国がかつてのローマ帝国に匹敵する版図を築き上げていた第二次ウィーン包囲の時期です
オーストリア人のパン職人がウィーンの地下でパンを作っているときに、トルコ軍(オスマン帝国)の侵入に気付き、撃退できたからと言われています。
そのオーストリア人のお祝いとして作られたパンが三日月であるパン(クロワッサン)だったのです。
三日月の理由は、「トルコ軍の国旗に記してある三日月を食べる=トルコ軍に勝利」という意味がこまれているからです。
国民に広まった、きっかけは19世紀にオーストリア人の起業家がパリにやってきてパン屋さんを開くことになります。
そこで売り出されたヴェエノワズリーと呼ばれるお菓子が人気になり、そのお菓子の中には三日月型に焼き上げるタイプのパンも含まれていました。
このお菓子がフランス国民に広く愛されて、定着することでフランス語でcroissant(クロワッサン、三日月)と呼ばれるようになりました。
日本でも愛されているクロワッサンには、こんな歴史があったんだね!

ぽん太

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フランスパンの歴史については下記の記事をご覧ください。
シャンピニョン(champignon マッシュルーム)

シャンピニオンは、フランス語で「キノコ」という意味をもつパン。
名前の通り、マッシュルームのような形をしていて、キノコに似ていることがわかります。
大きさは、6cm〜8cm程と定義されていて、上のカサ部分と下部分の底の食感は違います。
シチューパンにして食べたり、グラタンにして食べたりすることで独自の旨味が引き出されます。
シャンピニオンは、フランスでも人気だよね!

ぽん太

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手ごろに食べやすいことも人気の理由として挙げることができます。
タバチュール(tabatiere タバコ入れ)

タバチュールは、フランス語で「タバコ入れ」という意味。
フランスでは「タバチェ」とも呼ばれています。
昔、フランスで流行した嗅ぎタバコのケースを模様した形だから「タバコ入れ」という意味でも呼ばれるようになりました。
しっかりとしてクープ(切れ目)があるので、クラスト(皮)がパリッとしていて中はふんわりとした食感です。
バゲット(baguette 杖、棒)

バゲットは、フランスパンの中でも親しみのあるフランスパン。
フランスでは、杖や棒といった意味で呼ばれています。
バゲットは大きさが定められており、長さ70cmから80cm前後、重さ300gから400g前後です。
フランスパンの中で、上記の大きさに該当するパンがバゲットと定義されます。
パリッとした焼き上がりが特徴で、ラスクにして食べてもおいしいです。

ぽん太
時間が経ったら、フレンチトーストにして食べるのもおすすめだよ!
バタール(batard 折衷、中間)

バタールは、バゲットよりも短く太くいことが特徴。
パンのクラスト(皮)にクープ(切り込み)が3本あるので、クラム(中身)がもっちりしています。
バタールの長さは、バゲットとハリジャンの中間に当たることから折衷や中間といった意味の名前で呼ばれるようになりました。
バタールと定義される、フランスパンの長さは40cmから50cm前後で、重さが300gです。
カットした時の断面が広いので、サンドイッチにうってつけです。

ぽん太
バタールは、オリーブオイルにつけて食べても絶品だよね〜〜!
パリジャン(Parisien パリっ子)

パリジャンは、クープ(切り込み)が5本から6本入っていることが特徴。
大きさは、長さが60〜68cm、重さ400g前後と定義されています。
バゲットが流行る前は、パリジャンが主に食べられていました。
ちなみに、パリで流行ったことが由縁で、Parisien(パリッ子)と呼ばれています。

ぽん太
パリジャンは、トーストにしていろんな具材と一緒に楽しめるフランスパンだよね!
パン・オ・ショコラ(pain au chocolat チョコレート入りパン)

パン・オ・ショコラは、四角い形の生地の中に、チョコレートが詰めれているフランスのパン。
カナダでは、ショコラティーヌ(chocolatine)とも呼ばれます。
お手軽に食べることことができるので、おやつに食べられることが多いです。
フランスのパン屋さんなどでは、クロワッサンの隣で売られることが一般的です。
アメリカでは、中に入ってるチョコレートが溶けるまで温めてから食べるらしいね。

ぽん太

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世界各国で食べられているフランスパンであり、各国の食べ方などにも特徴がありますね。
パン・オ・ルヴァン(pain au levain)
パン・オ・ルヴァン(pain au levain)とは、古くから国民に愛されていたパンです。
ルヴァンとは、フランス語で「発酵種」という意味です。
パン酵母ができる前からあったとされていて、ライ麦粉に入っていることによって淡い酸味を感じることができます。
酸味とクラム(中身)のもっちりした食感が特徴です。
パン・オ・ルヴァンは作るのに時間がかかる分、しっかりと味を楽しめるよね。

ぽん太
パン・オ・レ(pain au lait ミルクパン)

パン・オ・レは、フランス発祥のパンで「レ」とは牛乳を意味します。
生地を作る時に、水の代わりに牛乳を使うので「ミルクパン」の愛称で知られています。
クラスト(皮)に、トゲトゲした飾りを入れることが印象的です。
ミルクの優しい香りがして、朝食やおやつとして食べられます。
フランスでは、お菓子屋で販売されていることも多いようです。
パン・オ・ロデヴ(pain de lodeve 小さな街)

パン・オ・ロデウは、発酵種特有の風味が特徴。
ロデウとは、フランス南部の小さな街のなまえであり、この街が発祥の地となっています。
現地の呼び名では、「パン・パイヤス」と呼ばれます。
パン・オ・ロデヴは、フランスパンの1.3倍もの水を入れるため生地が柔らかく、歯応えもしっかりとしています。
アミノ酸を多く含むため甘みと旨みを含んでおり、噛めば噛むほど味わいが出てくるパンです。

ぽん太
サンドイッチにしても絶品だよ〜!
パン・コンプレ(pain conplet 完全な)

パン・コンプレとは、フランス語で「完全な」「全部揃った」という意味になります。
名前の由来は、小麦の材料に全粒粉(ぜんりゅうふん)を使っているので、とても栄養価の高いパンとなります。
そのため、「完全な」といった意味が使われています。
表面は茶褐色で、重い製品に焼きあがりますが、全粒粉(ぜんりゅうふん)特注の香ばしい風味が特徴。
テレビで知ったんだけど、食パンの中を切り抜いてバターに乗せ、トースターで溶け具合を見て食べるのもおすすめらしいよ!

ぽん太

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全粒粉(ぜんりゅうふん)は、栄養価が高い小麦粉のため、健康面でも安心して食べることができます。
パン・ド・カンパーニュ(pain de campagne 田舎パン)
カンパーニュは、フランス語で「田舎」という意味で使われます。
パリの近郊でパン・ド・カンパーニュ(pain de campagne)が作られていて、その度にパリにパンを売りに来ていたことが名前の由来です。
大きさは、直径15cm〜30cm、重さは300gから1kg以上と定義されています。
パンの形はドーム型であり、重さがずっしりとしています。
焼きたてより、冷めてからの方が味を楽しめるため数日は日持ちするパンとしても重宝します。
ジャムやバターを塗ったり、ピザのように焼いたりと食べ方は多岐に渡ります。
パン・ド・ミ(pain de mie クラム)

フランス語で「パンの耳」と意味されるパン・ド・ミは、日本でもよく食べられる食パンのことを指します。
特徴は、クラスト(皮)が薄めでパリッとしています。クラム(中身)は気細かくなめらかな食感がつつみます。
小麦粉だけで作られていることも大きな特徴です。
短時間かつ高温で表面をトーストすると美味しく食べれるよね!

ぽん太

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ファンデュ(fendu 割れ目の入った)

フォンデュ(fendu)は、フランス語で「双子」「割れ目」といった意味。
ブールの中央にくびれを入れたパンであり、クープ(切れ目9は入れません。
割れ目を中心に細い麺棒で押さえて作ることから、フォンデュ特有のもっちりとした食感を楽しむことができます。

ぽん太
食べ方は、生ハムで食べられたり、バターやジャムを塗って食べたりなど多岐に渡ります。
フィッセル(ficelle 紐)
フィッセルは、バタールを短くし、太さも細くなっていることが特徴。
「紐」を意味するほど細いと言われるようになり、フィッセルと名付けられました。
長さは、30cmほどで重さは120gから150g前後となります。
フランス人は、日本人が好むような柔らかい食感よりも硬めでバリバリとした歯応えを好む傾向があるため、このフィッセルは特に人気があると言われています。
食事パンとして食べられたり、薄くスライスしてカナッペのような前菜も作ることができます。

ぽん太
フランスでは、あらかじめ手でちぎって軽い朝食やおやつにも食べられるらしいね!
フーガス(fougasse)
フーガスは、見た目が葉っぱの形をしたパンのことです。
南仏のプロヴァンス地方で親しまれている伝統的なパンです。
期限は古代ローマの時代まで遡り、ローマ人が炭で焼いたパンがフーガスのような形であったと言われています。
表面に焼き色をつけるために油を塗って、そのままオーブンで一気に焼き上げられることからふんわりというよりかはもっちりとした食感を楽しむことができます。
プティ・パン (petits pains 小さいパン)
プティ・パン(petits pains)は、4つから5つに刻まれたクープが特徴的です。
フランスパンの中では、比較的作りやすく大きさも程よいかと思います。
割れ目に切り込みを入れて、チキンを入れて食べたり、パケットにして好きな具材をトーストで焼いて食べてもいいかもしれません。

ぽん太
プティパンは、日本のパン屋さんでもよく見かけるよね!
フルート (flute 楽器のフルート)
フルートは、フランス語で「楽器」という意味。
フルートのような細長い見た目から、名前が付けられました。
重さが200gから250g前後、長さが50cmから60cm前後。
他のフランスパンと比べるとクラム(中身)が少ないので好みが分かれるパンと言えます。
サイズは大きいですが、甘みや旨味がしっかりと詰め込められているのでそのまま食べても美味しく召し上がれます。
プール (boule 玉、ポール)

プールはフランス語で「ボール」と意味します。
パン屋を意味する「ブーランジェリー」の言葉の語源となっている食べ物です。
バゲットと同じ生地を使っていて、クープ(切れ込み)がクロスされているのでふんわりとしたクラム(中身)の多いパンになります。
食べ方はスライスしてサンドイッチにしたり、トーストにして食べるケースが多いです。

ぽん太
中身を切り抜いて、シチューを入れて食べることもできるよ!
ブリオッシュアテット(brioche a tete)

ブリオッシュアテットは、フランスのノルマンディー地方が発祥の地とされています。
元々は、お菓子の一種であり特別な日や行事の際に作られていました。
パンの生地にバターや卵がたっぷりと染み込ませて、焼き上げるので甘くおやつとしても食べられます。
ブリオッシュアテットの「テット」は、フランス語で僧侶という意味です。
名付けられた由縁は、上部の突起が僧侶の頭だと見なされ付けられました。
時の王、フランス王ルイ16世の王妃であるマリー・アントワネット(1755年〜1793年)が「パンを食べられないならお菓子を食べればいいのに」の「お菓子」はブリオッシュアテットを指していたのではないかと言われています。
まとめ|フランスパンの種類は豊富にある

さいごにフランスパンの種類についてわかったことをまとめました。
- フランパンは、様々な種類がある
- それぞれの名前には、パンの特徴を捉えた名前が使われている
- フランスでは、クラスト(皮)がパリッとしている食感が好まれる
- 日本で一番食べられる「食パン」は造語だった
明日から、フランスパン作ってみる!

ぽん太

maru
最後まで読んでいただきありがとうございます。