昔は農業や狩りが生活の中心だったので、豊作・豊漁を願ったり、祝ったりする行事がたくさん生まれました。
国や地域によって時期や祝い方は様々ですが、自然の豊かなめぐみに感謝しています。
この記事では、
- 世界の豊作・豊漁を祝う祭りは、どのような祭りがある?
- 世界の豊作・豊漁の祝い方
について説明します。
好きな箇所から読んでみてください。
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チャランダルマルツ(カウベルを鳴らして冬を追いはらう)

チャランダルマルツは、「3月1日」という意味です。
スイスでは、冬を追い払う祭りが行われます。
「3月1日」とは、古代ローマの暦で一年の始まりに当たります。
まだ町中に雪が残る中、子どもたちは冬を追いはらうため肩からさげた大きなカウベルを鳴らしながら更新して、牧草の成長を祈ります。

子どもたちは、羊飼いの伝統的な衣装を身に付けます。
魚祭り(美味しい豊漁祭)

イタリアの港町であるカモッリでは、5月の第2日曜日に大漁を祝う祭りが開かれます。
漁師たちへの感謝の気持ちを表すミサが行われた後、直径4メートルの巨大フライパンで魚が引き揚げられ、参加者に無料で振る舞われます。
たくさんのお魚を無料で食べることができるイベントだよ!

ぽん太

バラ祭り(バラの谷で祝う収穫祭)

ブルガリアでは、6月にバラの谷と呼ばれる(カザンラク)でお祭りが開催されます。
世界一の生産量を誇るカザンラクでは、朝早くから民族衣装を着た若い娘たちが、バラ畑の真ん中を通る道でバラを積む時に歌う歌を歌いながら踊ります。
そこに、ケッケリと呼ばれる仮面をつけた村の若い男たちも合流します。
ケッケリは、ブルガリアのお祭りによく登場する乱暴な神さまの化身です。

インティ・ライミ(豊作を祝う太陽の祭り)

インティ・ライミとは、6月26日にペルーで豊作を祝う太陽のお祭りです。
昔、ペルーに栄えたインカという国の人の血を引いた男性が王様に扮して、太陽の神様にトウモロコシのお酒をささげる儀式をしていました。
この儀式によってその年の豊作を祝うとともに、次の年の豊作も願うことが習慣となりお祭りとなって盛大に祝うようになりました。

ゲラゲッツア(大地の神さまに豊かな収穫を感謝する)

ゲラゲッツアとは、7月にメキシコで行われるお祭りです。
メキシコでよく食べられる(主食)のトウモロコシや果物の豊作を祝い、来年も豊作になるように願いをこめて踊りをささげます。
「ゲラゲッツア」とは、メキシコにもともと住んでいた人たちの言葉で「ささげもの」という意味です。
オクトーバー・フェスト(ビールを飲んで祝うミュンヘンの収穫祭)

ドイツのミュンヘンでは、ビールを飲んで祝う収穫祭(オクターバー・フェスト)と呼ばれる祭りがあります。
ビールの原材料である麦の豊作を願って祝られます。
様々な地方から地方の民族衣装を着た人々がミュンヘンに集まり、大きなビールのたるを乗せた馬車が祭りの会場までパレードを行います。
ビールを飲んで祝う収穫祭であるオクトーバー・フェストは、バイエルンの皇太子の結婚式を祝う行事がもとになっています。
ぜひ、ビール好きの人は行ってみてね!

ぽん太

maru
9月から〜10月の初旬で開催されているお祭りです。

サンクスギビング・デー(開拓時代にはじまった収穫感謝祭)

アメリカでは、11月に開拓時代から始まった収穫祭が開催されます。
アメリカを開拓するためにやってきた人々は、最初の収穫を得るために大変な苦労をしました。
祭りのきっかけは、収穫したことに感謝して大勢で集まった食事を起こったことが由来しています。

聖マルティン祭(収穫を祝うちょうちん行列)

ドイツやスイスでは、収穫を祝う祭りが11月11日に行われます。
この日は、ヨーロッパの農民にとって一年を締めくくる日であり、働きに出ている人は里帰りする日です。
収穫の神さまに感謝するために行われていた祭りとキリスト教の聖人マルティンとが結びついた行事です。
まとめ

さいごに世界の豊漁や豊作を祝う祭りについてまとめました。
- チャランダルマルツは、スイスで行われている冬を追い払う祭り。
- イタリアでは、美味しい魚(豊漁)を祝う祭りが行われる。
- ブルガリアでは、バラの世界一の生産量を誇る街でバラの祝福の祭りが開催される。
- ペルーでは、「インティ・ライミ」と呼ばれる豊作を祝う祭りが開催される。
- メキシコでは、「ゲラゲッツア」と呼ばれる収穫を祝う祭りが行われる。
- ドイツのミュンヘンでは、「オクトーバー・フェスト」と呼ばれる祭りが行われる。
- アメリカでは、開拓時代の収穫を祝う「サンクスギビング・デー」と呼ばれる祭りが行われる。
- ドイツやスイスでは、「聖マルティン祭」と呼ばれる祭りが行われている。
世界各国の豊漁や豊作の過ごし方を知ると、少しだけ視点が広がるね!

ぽん太

maru
さいごまで読んでいただきありがとうございます。