世界の面白い食文化

探検に乗り出し、地図を作った航海術(ナビゲーション)の歴史とは?

4 min
探検に乗り出し、地図を作った航海術(ナビゲーション)の歴史とは?

航海の歴史において最も驚くべき事実は、18世紀まで探検家や航海者が自分の正確な位置を特定できていなかったことだろう。

今日では、航海術の進歩のおかげで数m単位で現在位置を示すことが可能になりました。

この記事では、

  • 航海の話の年表
  • 航海術が発展した歴史

について解説しています。

好きな箇所から読んでみてください。

昔の船乗りは、自分の目だけが頼りだった

航海の地図

昔の船乗りは、自分の目だけが頼りでした。

すなわち海岸地帯の目印になる地形を探し、太陽や月、星の位置から距離や方角を判断して、船が浅瀬に乗り上げないようにしていました。

その方法は、重りをつけた縄で水深を測っていたことが記録されています。

やがて、

  1. 磁気羅針盤
  2. アストロラーべ(天体観測儀)
  3. 六分儀

などが発明されると太陽や水平線上の星の角度を測ることによって、方角や緯度をかなり正確に判断できるようになりました。

残った課題は、経度の計算方法でした。

正確な航海術

経度は現地の時間と「世界共通」の時間(決められた場所の時間、現在はイギリスのグリニッジ天文台が基準)を比較して求めます。

1時間の時差は15度に相当することから、経度の計算には正確な計時器が必要でした。

18世紀になってから、イギリス人の時計職人ジョン・ハリソンによって「クロノメーター」が発明され、航海術が大きく向上します。

20世紀には、ジャイロコンパス、レーダー、そして1990年代以降は全地球測位システム(GPS)が登場します。

緯度と経度の画像

緯度は、地図上で水平方向に示され、赤道は基点に南北の角度で表されます。

経度は、イギリスのグリニッジ天文台を基点に東西の角度で表される。

航海の年表

航海の年表の画像

maru

maru

ここでは、航海術がどのような歴史を辿ったのかについてわかるよう年表を記載しました。

記事の全体像の把握や、過程を一度に見ることができるので役立ててくださいね。

ぽん太

ぽん太

  • 紀元前3000〜1500年
    • 初期の測深
  • 150年
    • プトレマイオス図
  • 11世紀 
    • 推測航法
  • 1100年
    • 羅針盤
  • 1300年〜1500年
    • 航海図
  • 1480年
    • アストロラーべ
  • 1735年〜1759年
    • クロノメーター
  • 1907年
    • ジャイロコンパス
  • 1930年代〜1940年代
    • レーダー
  • 20世紀後半
    • 全地球測位システム

初期の測深(紀元前4000年頃〜3000年頃)

初期の測深
帆船

紀元前4000年頃〜3000年頃の古代エジプト人は、葦を使って水深を測り、海岸沿いの目印によって位置を判断しました。

こと記録から、航海術の始まりと言われています。

帆を張れば風の力を利用して、ナイル川を遡れることに気づいたので、簡単な帆船が作られたのではないかと言われています。

プトレマイオス図(150年頃)

プトレマイオスの画像
プトレマイオス図

エジプトで活躍したギリシア人のプトレマイオスは、経緯線を用いた地図を作りました。

大航海時代(15世紀半〜17世紀半)のパイオニアとなったコロンブス(1451〜1506)は、地球球体説(地球が丸いこと)を信じて、アジアへの西回りへの到達を達成します。

この時の航海にもプトレマイオスが作成した地図が拠り所となっていたそうです。

この地図は、17世紀までの航海史に大きな影響を及ぼします。

アレクサンドリアのギリシア人天文学者であり数学者。生物学・解剖学などで多数の医書を残し後世に大きな影響をもたらしました。代表作はギリシア天文学を集大成し天動説を展開した『アルマゲスト』(『天文学大全』)。

船の位置を推測するための推測航法が発展(11世紀)

推測航法に使われた砂時計
砂時計

船の位置を推測するために、砂時計を用いて航海時間と速度を測ることが可能になりました。

磁石によって南北がわかる羅針盤が使われる(1100年)

船用羅針盤
羅針盤

中国人の船乗りが初めて磁気羅針盤(磁針によって南北を表示する)を航海に利用しました。

羅針盤に頼りながら、航海図を見て航海を進めた(12世紀)

船の緯度を決定する2人の航海士
出典: Eight Bells (Wikipedia)
船の緯度を決定する2人の航海士
出典: Eight Bells (Wikipedia)

1300年〜1500年、地中海およびヨーロッパ海岸地帯の地図を見ながら、船乗りは羅針盤を頼りに航海を進めました。

この時代から、羅針盤を使って目的地に着くための「航海士」という職業が確立されていきます。

「海の時計」アストロラーべが作られ、航海技術が向上する(1480年)

1735年、ジョン・ハリソンが初めてマリン・クロノメーター(H1)を製作しました。

これにより、経度の問題(経度を計算するために海上でいかに正確に時間を測るか)が解決しました。

だが、H1はあまりに大きくて実用的ではありません。

そのため、改良を重ねて1759年にクロノメーターH4を完成させました。

海の中で、正確な経度がわかったため「海の時計」と言われ航海技術が大幅に向上します。

星や星座の位置を正確に測ることができたアストロラーぺは、星占いなどに活用されました。天文学者や占星術師などに使われました。

ジャイロコンパス(1907年)

ジャイロコンパスの画像
Gyro compass

1907年、アメリカ人のエルマー・スペりーが発明したジャイロコンパスは羅針の偏差の影響を受けずに常に正確な北方角を示すことが可能になりました。

そのため、航海術の大幅な進展に貢献しました。

レーダーの登場(1930年代〜1940年代)

船に設置されているレーダー室
船に設置されているレーダー室

1930年代〜1940年代頃に、レーダーの発明によって見えないものの位置も特定することが可能になりました。

この技術は、第一次世界大戦や第二次世界大戦の海上での戦いに用いられました。

レーザーが登場するきっかけとなったのが、「現代物理学の父」と呼ばれるアルベルト・アインシュタイン(1879〜1955年)です。

彼は、レーザー操作の基礎となる「誘導放出」(その分のエネルギーを電磁波として放出する現象)を予測して、レーザー技術の基礎を確立しました。

ユダヤ系ドイツ人学者。ナチスの政権掌握でアメリカに亡命。第二次世界大戦が迫ると、米大統領にナチスの原爆製造を警告。米国に原爆の製造を進言した。

全地球測位システム(GPS)の誕生(20世紀後半)

全地球測位システム(GPS)の画像
GPS プロッター

衛星を利用したGPSの登場により、数m単位での位置特定が可能になりました。

GPSは、航海に用いられる以外にも

  • 航空
    • より安全に乗客を送るために
  • 科学技術
    • 国土の形状や地震の予知
  • 研究開発
    • ロボットや自動車開発など
  • 防犯
    • 犯罪者の位置を特定するためなど
  • 軍事用途
    • ミサイルや軍事訓練
  • 携帯電話
    • 地図や記録に使われる

といったことに使われています。

航海に関する論文をご紹介!

航海に関する論文の画像

羅針盤の歴史についての論文

ジャイロコンパスの歴史についての論文

まとめ|航海術の発展により現代では正確な距離を測れるようになった

航海術のまとめ

さいごに航海術(ナビゲーション)の歴史についてまとめました。

  • 昔の船乗りは目視だけで航海をしていた
  • 航海術は、古代エジプト人がナイル川を帆船で渡ったことから始まる
  • 100年頃に作られたプトレマイオスの図表は、大航海時代まで使われた
  • 「海の時計」アストロラーぺが作られ、航海技術が向上する
  • レーダーは、世界大戦に用いられた
  • GPS(全地球測位システム)は、様々な用途に使われている

航海術(ナビゲーション)の歴史には、こんな出来事が起きて今に至るんだね!

ぽん太

ぽん太

maru

maru

最後まで読んでいただきありがとうございます。

maru

maru

メディアの編集者&ライター。
「雑学を知ることで世界の視点が広がる」をテーマに、クセになる世界雑学を発信しています。

FOLLOW

カテゴリー:
タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です